2009年 04月 14日
披露宴での挨拶は父親として人生においての晴れ舞台でもあります。大袈裟にいえば子どもが授かった時にはすでにいずれはこの日がやってくるとさえ思っておりました。それだけに力も入るし緊張もいたしました。 あまり形式ばってもいけないしかといって一定のルールもある、短かくそして印象に残るスピーチができればいいな。でもまずは詰まらず最低限のお礼の気持ちだけは伝えたい。 はい♪ばっちりでした。自分としては上出来!でした。ではその練習につかった原稿をご披露いたします。 みなさんこんにちわ!只今ご紹介にあずかりました新郎の父、西山遊野でございます。ご出席のみなさまに一言お礼のごあいさつを申し上げます。 本日はお忙しい中、このような大勢の方にご臨席いただき、誠にありがとうございます。 新郎の結婚に至るまで親の慌てぶりを少しばかりご紹介いたします。 息子は小中高と徒歩圏内の学校に通っておりまして、それまでひとりでバスや電車に乗った経験は数えるくらいしかなかったと思います。 K産業大学へ行くことになり、なんと4回,往復8回ものバスと電車に乗り換えていくことになり、 最初は無事学校に行くかさえ不安に思ったものです。そんな彼が今度は台湾留学が決まり最初はとても心配いたしました。 ところが留学から数ヵ月後ぐらいに、同じ留学生で仲良くなったベトナムの方と結婚するかもしれないいう事と聞いて大変びっくりいたしました。 国際結婚ということではなく、ひとりでバスに乗るようになってからわずか5年目の快挙だったからです(笑) 結婚するかもということを電話を受けたのを家内から聞いたわけですが、やはり親としてはお相手の方がどんな人かは、 やっぱり気になります。今までにすでに送って来ていた、何枚の男女数名が写っている集合スナップ写真をみては、 この子かな、あるいはこちらの方かななどと推測して、たぶんこの子だろうと夫婦で予想を立て、去年10月にベトナムでの結婚式へいって参りました。恥ずかしながら実はそれが私にとってはじめての海外旅行だったのです。 すでに数日前から現地入りしている息子と二人でハノイ空港まで出迎えに来てくれておりました。そこで初めて阿水さんにお会いしました。予想的中です!(笑) 安心しました。ところが安心するのもつかの間、まあはじめての海外ということもあって式の前日には 観光旅行やおいしいものを食べたりいたしました。当然こちらでは何も用意ができない。 当日も何もわからんままに式や披露宴などあれよあれよというまに進行していき、はっと我にかえって、 気がつくと帰りの飛行機のなかでした。ほんまに夢のような現のような、映画のような、ドラマのような数日間でした。 ご存じの方もいらしゃいますでしょうが、二人の会話はともに留学中に学んだ中国語だけが唯一の共通語でございます。阿水さんは今日本語を学ばれている段階です。なにもわからない日本の国へ息子頼りにひとり嫁いでこられたわけです。それを思うと・・・(感極まる) 国際結婚です。言葉、育った環境、生活習慣もまったく異なる二人がともに生活していくわけですから当初は戸惑いもあるでしょう。しかし、二人が出会い、さまざまな困難を乗り越えて今日をむかえたように、これからも二人で歩んでいってほしいものです。 なにぶん、まだ若いふたりですので、今後も温かく見守っていただき、叱咤激励していただけますようお願い申し上げます。 甚だ、簡単ではありますが、これをもちましてお礼の言葉といたします。本日は本当にありがとうございました。
by youknow1957
| 2009-04-14 00:07
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