西山遊野の森羅万象ブログ

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2009年 01月 11日

地図から始まる旅

ものがたりはこの小さな駅から始まった。駅名は地図帳によると三河広瀬駅小奇麗に整備されたこの駅。しかしどれだけも待とも別れた恋人が帰ってこないのと同じで列車は入ってこない。そうすでにレールはこの先にも後にもないのである。廃線の駅が地元の有志によって整備されている。かつての名鉄三河線であった。その横に流れているのが三河の名川矢作川。今日はまだ地図にはしっかり残る名鉄三河線を思いながら矢作川を下っていこう。
(旧三河広瀬駅跡2009)
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川下りはカヌー愛好者は河口付近の河川船舶の船員や隅田川のような観光船以外ではあまり経験できないのであるが地図なら世界中どの川でも滝があろうがダムだろうが平気なのがメリット。矢作川には中京圏の河川に多い落鮎を捕獲するヤナがいくつか設置されている。今回の河川くだりを始めた広瀬駅もかつてはヤナで落ち鮎を賞味する観光客で賑わったことであろう。そんな豊かな自然を蓄えつつ川は次第に下流へ、平野部にでた辺りが豊田市になる。ここはかつては挙母市(ころもし)という名称だったがトヨタ自動車の企業城下町としてその名称を変更された。駅中央部分には現存する三河線の豊田市駅と愛知環状鉄道の新豊田駅が平行して置かれている。その中央部のほんの傍を矢作川が流れているから上陸して立ち寄るのも便利だろう。一方そのトヨタの工業群はその中心部よりはずっと南西側あり、一番矢作川側に近いのが本社工場、元町工場、上郷工場、堤工場、三好工場、下山工場、明和工場、高岡工場と続く。その一つの工場の大きさがまあ平和公園や名城公園ぐらいの大きさだろう。
さて下流へ進めると見えてくるのが新しい巨大斜張橋矢作大橋(豊田アローズブリッジ)である。伊勢湾自動車道は西からトゥインクル、名港トリトンなどの巨大橋梁によって成り立っているがこの豊田アローズブリッジはもっとも技術的にも見た目にも素晴しいと思われる。
(写真は名港トリトン名港西大橋2007)
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川はその後平野部に入り蛇行を繰り返し国道1号線を横切る場所が岡崎市になる。先ほどの豊田市が企業城下町ならこちらは徳川家康の生誕地、八丁味噌、歴史、文化などの文教都市としての色合いが濃い。ここでは停泊してみやげ物を買うのには打ってつけ。支流の乙川から城跡の岡崎公園へ行けば上陸に便利。
(カクキュウ八丁味噌2001)
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その後はJR東海道、JR新幹線、国道23号と国土軸を結ぶ大動脈を通過して河口近くの碧南市へ進み。最後は知多湾への流れこむ。一方豊田市で一旦別れてしまった三河線のほうであるが豊田市からはひたすら田園地帯を西へ方位を変えて知立、刈谷、高浜、碧南と丁寧に中小都市を結びながら最後はやはり矢作川と寄り添うことになる。そして本当はここから先その当の矢作川を橋梁で跨ぎ一色、吉良、蒲郡まで鉄路を延ばしていたのだがこちらも残念ながら時をほぼ同じくして碧南吉良吉田間が廃線になっている。
(碧南市2005)
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by youknow1957 | 2009-01-11 22:57 | 旅と季節の話題


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