2006年 10月 05日
国鉄時代にはたくさん走っていた「急行電車」がすっかり陰をひそめた。最近にたとえたら「のぞみ」だらけで「ひかり」「こだま」が少なくなったのと同じである。JRでもっとも稼ぎ頭は通勤電車と「のぞみ」に代表される新幹線網である。両極端な形態の列車がに集約される。その中間帯にあった急行、ブルートレイン、夜行列車、長距離鈍行列車などはすっかり衰えてしまった。これら形態の列車の減少と地方都市の衰退とは何らかの因果関係があるように思う。地方都市の衰退は中間駅の切捨てになり、それが中等列車の廃止へつながる。そして地方都市が不便になって衰えを招く。その繰り返しがこの20年間に起ったように思える。交通インフラと通信は、けして地方を豊かにしなかった。交通網通信の発展が地方が豊かになるといわれたのは幻想であった。多彩で中間レベルの列車が走り、各地に特色と賑わいある地方都市が全国に数多くあったあの時代の方が、現在より豊かで美しい日本があったように思う。
by youknow1957
| 2006-10-05 00:03
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