2006年 07月 16日
文化アリ 世界の事は知らないが日本で一番短い広告文は上の四文字だろう。おそらく関西圏の方なら殆どの方が意味を理解されると思う。「文化アリ06-6●●●-●●●●」と書かれたダンボールの切れ端が電柱などに貼り付けてある。関西圏の以外の方の為に翻訳するとこれすなわち「文化住宅あります。」という空家の広告なのである。この四文字で間取り、環境、デザイン、立地、家賃等など大体のところは想像が出来てしまう。だからこそ4文字だけで通じる訳だ。ずばり文化住宅とは写真のような瓦葺きの木造モルタル長屋状2階建であり、おもに1950~60年代の高度成長期に建設された集合住宅。なぜ文化なのか?そもそも文化とはなにか。文明の物質的恩恵を最大限に活用しており、快適、至便な状態であること(新明解国語辞典)そして文化住宅とはその住宅であることだ。ではその一番の非文化と文化をわける境目はなにか。すばり共通便所と台所で無い点こそが文化住宅の文化たる所以なのだ。 この写真の妻側の一階部分に沢山の植木鉢が繁殖しているがこれも文化住宅でよく見られる。よくみると今は使われなくなった玄関?が完全に手前の植木鉢に遮られている。
by youknow1957
| 2006-07-16 00:05
| 街で見つけたこんな物
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